療養病床の削減

療養病床とは

『厚生労働省が医療費の抑制に向けて進めている「療養病床」の削減が難航している』という記事(日経新聞 7.16)があった。

 

現在、医療費が予想を大幅に上回ってかかりすぎているというが、これからの日本が高齢者社会となった時に直面する医療、特に介護医療を考えた場合、安易に「療養病床」を削減しても良いのだろうか?

 

現在、「療養病床」を使用するのは病状の有る程度安定している患者さんなので、看護師の手間もあまりかからず病院側としても収益があがる得意客と見なすことができる。
最近では医師が不足しているという現実もある。このため、厚生労働省の意向に反してなかなか「療養病床」の削減が進まず難航しているのではないかと思う。

 

■療養病床とは
「療養病床」とは、元々病状は安定しているが長期にわたって療養を必要とする慢性患者の高齢者などが入院する長期入院用のベッドのことで、急性期の患者が入院する「一般病床」とは区分される。本来は、入院の必要のない高齢者が利用する「社会的入院」も多いとされ、医療費が膨らむ一因となっていると思われている。

 

 

 

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転換状況

新聞の情報では、「病院などの療養病床の転換状況」(7月2日現在)が発表されていた。

 

・従来型老人保健施設 施設数:44、病床数:約1500
・介護療養型老人保健施設 施設数:30、病床数:約1500
・有料老人ホーム 施設数:4、病床数:約180
・特別養護老人ホーム 施設数:4、病床数:約170

 

厚生労働省は、介護保険の適用型を11年度末までに全廃する計画があり、医療保険が使える療養病床も減らし、高齢者を体調に見合った施設に移動させて、医療費を約1200億円削減出来ると見込んでいる。さらに、医師や看護師などが本来する仕事に専念できるとも考えている。

 

「療養病床」を削除することが、はたして医師や看護師が本来する仕事が専念できるようになるのだろうか?私は多いに疑問を感じる。確かに、病状の安定している高齢者は何かを世間話をしたがり看護師さんの仕事を中断させるしまうだろう。しかし、手間がそれ程かからないで、入院費も支払ってくれるのなら病院側としても良いお客様ではないだろうか?

 

今度「療養病床」の削減を勧めて行くに従って、「介護難民」が出る懸念は払拭出来ないのではないだろうか?

 

 

 

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